ご報告が遅れましたが、
会員の皆様には、会報でもお伝えしておりました様に、
昨年同窓会は、被昇天の生徒達を応援、支援する活動、
"Again賞2012"を行い完了致しました。
(生徒達の活動の一部が学院のホームページに掲載←クリック)
被昇天の生徒として、
中・高生らしい、生徒達自身の企画を募集しましたところ、
生徒会執行部から「中学校高等学校東館南側斜面の緑化」の提案があり、
学院の先生方にも多くのご協力をいただいて、
今の同窓会が出来る範囲の支援、応援が出来ました。
同窓会が始まって以来、もうじき50周年を迎えると言う今、
同窓会が生徒達を直に支援などと、
母校の若い後輩たちへの初めての試みに、
試行錯誤と努力、挫折、継続・・・
私たちにとっても、「楽」ではなく、
多くのハードルや高い壁を感じる経験でしたが、
それを乗り越えた時の達成感が何にも代えがたい
本当の「喜び」となったのだと感じています。
長い期間、諦める事なく頑張ってくれた生徒達には先日、
学院の朝礼の場で表彰をすることが出来ました。
【総務 Again賞選考委員 泉】
***[以下詳細報告]****
<企画の募集と採用>
2016年に迎える同窓会創立50周年を記念し、
聖母被昇天学院の理念に沿った
生徒団体の活動支援を目的として、
聖母被昇天学院同窓会第一回生徒活動支援事業「Again賞」を制定、
2012年夏、中高生徒を対象に企画を募集、
生徒会執行部の学内の緑化による美化活動を採用し、
支援を行いました。
生徒会執行部の企画は、
自分たちの利用する学院施設の中で
中高東館南側斜面が荒れたまま
放置されているに等しいことに着眼しており、
問題意識を持って、環境の改善を
自ら行おうとする姿勢に意義を感じました。
また、花壇をつくるという経験は、
生徒たちにとって未経験であり、
完成させるまでに、植物、土、景観、
作業方法、日程、人員、経費計画など、
多様な側面を自ら工夫し、
探求しなければならない課題であり、
チームワークはもちろん、
グループ内外を問わず、
コミュニケーションの能力を発揮する
機会となる事を期待しました。
<活動の開始>
生徒会執行部の企画
「中学校高等学校東館南側斜面の緑化」の活動を
生徒たちがはじめるにあたり、
対象とする斜面は傾斜がきつく、
また、継続して植物を植え育てるには
土壌の改良を行うべき場所であり、
企画は実現困難であると想定されましたが、
同窓会は生徒たちの積極的夢の探求を重視して
支援をしたい意向を持ちました。
その結果、緑化の方法や計画について
どのように寄り添い支援指導すべきか討議を重ね、
生徒会執行部に対しての
活動開始の指示までに時間を要しました。
<活動状況の把握、指導>
生徒会執行部の企画の実行、
企画書にはない計画の詳細について、
生徒会執行部顧問の先生と同窓会の間で
双方に問い合わせや面談を行い、
また、企画進行の調整を行いながら、
生徒との面談、作業見学による確認や、
活動の成果を求める為の課題の設定をし、
企画の目標達成、報告書の提出を指導しました。
生徒たちに直に指導、
協力をする機会が少ないところ、
生徒会執行部顧問の先生のご支援によって、
同窓会は助けられました。
<活動の最終目標の設定と実行>
当初、生徒会執行部は緑化活動の中で、
学院の校章を模った花壇をつくる企画をたてました。
しかし、園芸の知識や経験が未熟であり、
斜面の土壌に問題があった為、
同窓会との面談にて助言も受け、
生徒会執行部は企画変更を行いました。
代わって、植物以外の煉瓦などの資材での文字
「ASSUMPTION」の表示を含んでの緑化も企画しましたが、
予算が合わず、断念となりました。
改めて生徒会内で話し合い、今後将来、
該当の斜面の緑化を進める為、
次世代の生徒会に夢を繋ぐ為の資料を残す事、
また卒業式に間に合わせて、
斜面にハート型の花壇をつくる事を最終目標として設定し、
時間のない中、積極的に活動の計画、同窓会への書面連絡、花材、
資材の手配、作業員協力の依頼を行い、
多くの先生方や生徒の協力を得て花壇を完成させました。
<評価>
緑化の企画については、同窓会は当初、
提出物での計画詳細の認識が出来ず、
目標設定に曖昧な印象を持ったままの活動開始となりました。
企画開始後、活動状況を同窓会が正確に把握する為
同窓会は生徒会執行部顧問の先生との
コミュニケーションによる活動把握方法をとりました。
同窓会は被昇天の教育として、
聖マリ・ウージェニーの教えを理解し、
また、学院長であるSr.宮本恵子のおっしゃる様に、
「かけがえのない存在として認められ、
自分の使命を見いだし、
世界で他者の為に貢献できる女性の育成」
であると考え、志し高く、この度支援の対象となった、
生徒会執行部に自主的な活動による「経験」という学習を求め、
活動終了後の面談においても同窓会として、
この教えについて生徒たちに直に伝え、
話し合う機会を設け、
着実に理解が進んでいる事を確認しました。
企画の採用理由にも挙げましたが、
花壇づくりに絡んでの作業計画や知識、その習得方法など、
ノウハウを得る為の創意工夫は生徒たちには未知であり、
生徒たちの普段の経験値から鑑みると、
インターネットで自分で花材や園芸業者を見つけ、
見積書をもらい、注文、数量、納品日程の確認でさえ、
生徒たちにとっては自信や達成感
となったのではないかと推察します。
この様な経験による自信や達成感の蓄積が
「世界で他者の為に貢献できる女性の育成」
に繋がるものだと考え、
同窓会は生徒会執行部の活動による
生徒たちの経験を高く評価します。
●生徒会執行部の自己評価 (抜粋)
生徒会執行部を引き受けたことで、
朝礼など人前で積極的に発言する事が出来るようになった。
学園祭での出店など新しい事にチャレンジする事が出来、自信に繋がった。
Again賞においても、誰も経験していない初めての経験で花壇が出来上がり
達成感を持てた。
クラスメイトから自分達の生徒会活動を評価され、
自分でも評価出来る、自信に繋がると思った。
生徒会の会計処理なども難しく<、出来ないと感じたが、
協力者を得て達成する事が出来た。